JAおちいまばり 直売所「さいさいきて屋」
食材に気を付けるだけでない。安井氏は「『いただきます』は、『食材の命を自分の命に代えさせていただきます』という仏教の言葉だということを、小学一年生に教えている」と、小学校低学年から食育を始めていると説明。食品表示の読み方やバランスの良い献立の作り方など、さまざまな取り組みを続けているという。
給食は、自校式を含め23の調理場で、1日15300食を用意。特に、自校調理の場合、調理員の姿や調理の際の匂いなども、子供たちに良い影響を及ぼすという。調理場ごとに栄養士を配置し、それぞれ別のメニューにすることで、生産量の少ない農産物でも給食に利用できる。安井氏は「調理場の分散で、地元産を入れやすくなった」といい、地元産の有機野菜を積極的に使用。農家も当番制で食材を学校に届けるなど、地域も積極的に協力している。