あまおう化粧品「ア・ラグジュアリー」
化粧品開発について青栁氏は「JAの女性部の活性化にもなった」と指摘。ネーミングに加えて「無香料、無着色で肌にいいことを、口コミでPRする」といった販売方針も、女性組合員の意見を取り入れて決めた、という。化粧品はさまざまな好みがあるので、無理には勧めないように注意しているとも語った。
その化粧品の開発中、東日本大震災が発生。化粧品容器の工場が被災し、発売が遅れているうちに、JAの役員が代わり、反対意見が出るなどのハプニングを乗り越えての製品化だったという。青栁氏は「一番の苦労は、関係者が気持ちを一つにして取り組むことだった。化粧品は、添加物を入れなくて良かった。これからも製法や原材料にこだわり、農商工連携の起点になって、取り組んでいきたい」と述べ、地元の農産品を単に販売するだけにとどまらず、多角的に商品開発していく必要性を強調した。