◇最優先のeMAFF
ビデオメッセージを寄せた金子原二郎農水相は「農業を成長産業とするためにはデジタル技術を活用した効率的な生産を行うとともに、消費者に評価される価値を生み出し、提供していくことが不可欠だ」と述べた。金子農水相は「農業分野のDXとともに、行政実務の運用方法をデジタル社会にふさわしいものとするための取り組みも不可欠だ」とし、最優先のプロジェクトとして農水省が所管する補助事業の申請や補助金の交付手続きをオンラインでできるようにするために共通申請サービス(eMAFF)の展開を進めていることを説明した。
農水省は、eMAFFとデジタル地図を組み合わせたeMAFF地図プロジェクトにも着手。金子農水相は「複数の台帳が一元管理され、最新の農地情報が一目で分かるようになる。現地確認にもタブレット端末を活用することで、自治体職員が営農指導に多くの力を注ぐことができる」と、そのメリットを強調した。