人口減少と少子高齢化の推移だが、2052年には人口が1億人になり、65年には、総人口の38%が65歳以上になる見通しで、この年には生産年齢人口が全体の6割近くにまで減少するような状況だ。
安倍内閣になってからの5年間で、訪日外国人旅行者数は、12年の836万人から17年は2869万人と3・5倍になっている。同年の旅行消費額は4倍増の4兆4千億円だった。この実績の基に、20年には4千万人で消費額8兆円を、30年には6000万人で消費額は15兆円を目指す目標だ。重視しているのは外国人のリピーターと、地方での外国人宿泊者の増加だ。
国別の内訳だが、東アジア、東南アジアを足すと85%ぐらいのシェアになる。欧米豪についても、いろいろな対策をとっており、より滞在日数の多い方々などが地方で滞在していただくような施策に重点を置いて頑張ってまいりたい。世界の順位では、日本は12位で、アジアにおいては、中国、タイに次いで3番目だ。訪日外国人旅行消費額の4兆4千億円という昨年実績は、電子部品の輸出額を超える水準になっており、日本経済に非常に貢献してきていることが分かる。