【開会挨拶】中川康洋 氏/環境省大臣政務官(ビデオメッセージ)

開会に先立ちひと言ごあいさつさせていただきます。先日、イギリス・グラスゴーにて開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では世界のリーダーが一堂に集まり、パリ協定の目標達成に向けた野心的な取り組みを促すとともに市場メカニズムに関するパリ協定実施ルールに合意するなど、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて本格的に動き始める条件が整いました。
わが国から岸田文雄総理がリーダーズサミットに出席し、30年までの期間を「勝負の10年」と位置付け、全ての国に野心的な気候変動対策を呼び掛けるなど、脱炭素化に向けたわが国の取り組みをアピールすることができました。さらに21年10月、わが国としての2050年カーボンニュートラルおよび30年のCO2を46%削減に向けた地球温暖化対策計画と長期戦略が閣議決定されております。
人類にとってカーボンニュートラルは未知の世界への挑戦です。その実現のためには現在の社会・経済の仕組みを大きく変えていかなければなりません。環境省はカーボンニュートラル・脱炭素に向けた取り組みを通じて、地域に活力とより良い暮らしをもたらし、地域初・地方初の地方創生につなげていきたいと考えています。
具体的には21年6月に策定をした脱炭素ロードマップに基づき、CO2実質ゼロの実現、脱炭素先行地域100カ所以上創設とともに全国で地域共生型の再エネや建物の省エネなどの重点的な対策を進めてまいります。さらに他省庁と連携し、自治体での予算活用を積極的に支援し、多くの地域で脱炭素と地域課題の同時解決に向けた取り組みが進むことを期待いたします。
本日のシンポジウムの成功を心よりご祈念申し上げ、あいさつとさせていただきます。ありがとうございました。