変わる日本の農業 ~付加価値増の農業経営とは~

パネルディスカッション

企業×行政×JA×専門家のパネルディスカッション

〔パネリスト〕

鳥取県 農林水産部次長安養寺 寿一 氏
株式会社NTTドコモ 第一法人営業部上原 宏 氏
全国農協青年組織協議会副会長埼玉県農協青年部協議会委員長飯野 芳彦 氏
全国農業協同組合中央会常務理事金井 健 氏
一般社団法人日本事業構想研究所代表理事東京農業大学教授木村 俊昭 氏

〔コーディネーター〕

時事通信社 デジタル農業誌Agrio編集長増田 篤

◇「心満たす」農業へ

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 飯野氏の言葉の端々には、農業に携わる者としての誇りがにじんだ。

 「農地に人が手を入れないで放置すれば、荒地になる。農地は不自然なものだからだ。農業者は不自然と自然をつなぐ調整役だ」

 「石油が枯渇しても、電源が喪失しても電源が喪失しても安定的に食料を供給できることが、生命産業としての農業の責務だ。そのためには多様性を身に付け、人間としてどう生きていくかという力を付けていくことが必要だ」

 最後に飯野氏は「おなかを満たす農業から心を満たす農業へ」というキーワードを掲げ、「農業への興味、憧れを持つ人は多い。そこにわれわれは気付いていなかった。そういう人たちや消費者に情報を発信する。それは農協という組織に『資産』として眠っている」と締めくくった。

◇農業はインテリの仕事

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 金井氏はコメの輸出戦略にも言及した。

 木村氏は「農業は最高のインテリの仕事だ。気象状況から始まり、作った物の価値を高めて理解してもらい、安心・安全を徹底的にアピールし、求めている人のところへ持っていき、笑顔になってもらう」と、農業関係者に励ましの言葉を送った。

 その上で「その地域で培われてきた一番大事な物は何かを徹底的に追求し、それを持ち味にして、加価価値化していく。それぞれの地域に応じた成功の方程式をつくっていくことが大事だ」と訴えた。

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