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福岡(1)

「農業振興、JAが下支え 〜コミュニティー維持にも存在感〜」

福岡県八女市長三田村 統之氏

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 昨年度の全国茶品評会で日本一となった「八女茶」をはじめ、イチゴの「あまおう」など豊富な農産物を生産する福岡県八女市。ブランド力を武器に大都市圏を中心に販売を伸ばす市の農業振興を支えるのが、農協(JA)だ。三田村統之市長はJAの役割を評価した上で、「私たちのような(農業中心の)地域にとって、なくてなくてはならない存在だ」とその重要性を強調する。県議時代に農業関連のポストを歴任するなど農業政策に明るい市長に、地域におけるJAの役割、国が推進する農業改革などについて聞いた。

 ―八女市の農業の現状について。

 農産物は、あまおうやタケノコが生産量日本一、電照菊は2位、ミカンやキウイフルーツも好調だ。全国的な知名度のあるブドウの巨峰やナシなども生産量が多く、自然豊かな土壌は農産物の一大産地となっている。その中でも、八女茶は2014年度全国茶品評会で「玉露」、「普通煎茶」の2部門で日本一になり、生産者の励みになっている。

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緑のじゅうたんを敷き詰めたように広がる八女茶の主産地「八女中央大茶園」(八女市提供)

 ―農業振興における現状の課題は。

 市の面積は約480平方舛△襪、そのうち65%が森林という豊かな自然がある。ただ、お茶などは中山間地の狭小な農地で生産しているので、機械が入らない。後継者・新規就農者の不足、高齢化などで、手仕事による負担も大きくなっており、大きな課題だ。

 ―地域におけるJAの役割は。

 農産物は、とにかく関東や関西など大都市圏に出荷することが大事だ。JAはその役割を担い、八女の農産物を高値で販売し、消費拡大に結び付けてくれている。これがまずJAの大きな役割だと思う。

 JAは地域の活性化でも、重要な役割を果たしている。地域の小学校区にはこれまで青年団など地域の団体があったが、今では消防団以外は、JA職員による組織だけだ。彼らがさまざまな活動に参加して地域を支えている。コミュニティーをつなぎ留めている存在であり、地方では非常に大きな役割を担っている。次ページに続く ≫

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