iJAMP自治体実務セミナー「日本農業の成長産業化を目指して」

iJAMP自治体実務セミナー
「日本農業の成長産業化を目指して 〜未来に繋げるヒントとは〜」

第4部 農畜産物のブランド化

「愛媛県が取り組む
 農畜産物のブランド化」

愛媛県東京事務所 所長
青野 昌司氏

画像

「紅まどんな」はJA全農愛媛県本部の商標登録です

 青野氏は「ブランド化には、価値を作り上げることも大事だが、それを消費者や店舗にどう伝えるかもポイントになる」と強調。ブランド価値を高めるため、東京から有名シェフを呼び、甘とろ豚をおいしく調理してもらう様子を雑誌に掲載してもらうなど、メディアの力を借りておいしさをアピールする手法を取った。青野氏は「生産者と行政だけで価値を伝えるには、限界がある」として、雑誌や企業と連携するのが効果的だと説明した。

 またスーパーでは「白いパックでなく、専用の黒いパックに入れて売ってほしい」「3パック1000円で売らないでほしい」「夕方になっても値引きしないでほしい」など、具体的な要求をして、甘とろ豚が「安物」とのレッテルを貼られないよう気を使った。青野氏は「かなりきつい言い方をして、偉そうな態度で臨んだが、商品力が強かったせいもあって、スーパーとの関係は今でも良好だ」と話す。現在では、自主的に試食を実施したり、売り場にレシピを置いたりして、おいしい食べ方を提案するスーパーが増えてきている。

 こうしたブランドづくりは、豚肉だけでなく、かんきつ類をはじめとした他の産品にも広がっている。かんきつ類では、県の果樹試験場が開発した「紅まどんな」はゼリーのような食感が特長で、「とろけるおいしさ」というキャッチフレーズで売り込んだ結果、お歳暮商戦の上位に食い込むブランド品に成長。次ページに続く ≫

過去のセミナーレポート一覧へ