iJAMP自治体実務セミナー「日本農業の成長産業化を目指して」

iJAMP自治体実務セミナー
「日本農業の成長産業化を目指して 〜未来に繋げるヒントとは〜」

第4部 農畜産物のブランド化

「愛媛県が取り組む
 農畜産物のブランド化」

愛媛県東京事務所 所長
青野 昌司氏

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 愛媛県の青野昌司東京事務所長は、県の畜産研究センターが5年がかりで開発した「愛媛甘とろ豚」を代表例に取り上げ、新品種にネーミングからこだわり、消費者の視点を意識したブランドづくりの取り組みについて紹介した。

 08年にブランド戦略課長に着任した青野氏は当初、愛媛県の優れた県産品を対象にした「『愛』あるブランド」の認定とPRを主に行っていた。しかし、「認証マークを付けて推薦することが、ブランド振興になるのか」と疑問に感じ始め、「他の農産品との違いを明確にして、違いを伝えることが大事ではないか」と考えるようになったという。

 愛媛県の県産品はこれまで、開発者が一方的にブランド名を決めるなど、生産者から見た視点に偏った商品開発を行う傾向があった。青野氏はこの点に着目。「『良いものはあるが、売るのは下手』という状況に陥っている」と考え、開発から生産、販売までの全過程で「消費者の口に入る寸前」を想像したブランドづくりを行うことを意識付けたという。

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ブランディングの代表例「甘とろ豚」

 04年から5年間かけて開発した、最近のヒット商品のブランド豚「愛媛甘とろ豚」では、口溶けの柔らかさを強調する名前を採用。良質な肉質、体温でとろける脂肪など、味の特長をアピールした。その上で、父が高級な「中ヨークシャー種」という希少性を前面に押し出すことで、ブランドの価値を構築していった。次ページに続く ≫

青野 昌二(あおの・しょうじ)氏

早稲田大学法学部卒。1978年愛媛県奉職、2000年4月経済労働部観光課長補佐、03年4月東京事務所産業振興課長、06年4月経済労働部観光交流課長、08年4月農林水産部ブランド戦略課長、09年4月農林水産部えひめブランド推進統括監を経て、12年4月より現職。

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