iJAMP自治体実務セミナー「日本農業の成長産業化を目指して」

iJAMP自治体実務セミナー
「日本農業の成長産業化を目指して 〜未来に繋げるヒントとは〜」

第3部 農業の現場から

「農業の役割を再考!
〜いま伝えたいこと〜」

若手営農者
黒田 栄継氏

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農村ホームステイの様子

 黒田氏は大学時代、教育学部に在籍し、教師を目指していたこともあって、教員とともに農家は生徒たちにどのような場を提供すれば良いのかなど学習方法について話し合った。このような取り組みは現在も続いており、黒田氏は「自治体、農協、教育機関などと連携することで、食育を学校教育に組み込むモデルケースが作れれば」と将来を展望する。

 都市と農村は決して対立するものではない。都市で暮らす人は農村がなければ生きられず、農村もまた都市の消費者がいなければ生きられない。しかし、それをお互いに意識しているかと言うと、残念ながらそういう状況にはなっていない。黒田氏は「国民の多くは農村の疲弊をひとごとと受け止めている」と指摘し、農業・農村に対する理解が不足している中で、若い世代に就農してもらうのは難しいと訴えた。

 日本の農業を担う若手としてしっかり経営し、農業のプロになるのは基本だという黒田氏。その上で、食、環境、消費者を支えるという農業に従事する目的を持ち、さまざまな人と連携して都市と農村の距離を近づける。自分たちの行っている農村ホームステイがモデルケースとなって広がれば、消費者にとって、生産者すなわち農村の話はひとごとではなくなる。「仲間とともに努力し、この国にとって必要な価値観を醸成する手助けができれば」という決意を語った。

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