iJAMP自治体実務セミナー「日本農業の成長産業化を目指して」

iJAMP自治体実務セミナー
「日本農業の成長産業化を目指して 〜未来に繋げるヒントとは〜」

第3部 農業の現場から

「農業の役割を再考!
〜いま伝えたいこと〜」

若手営農者
黒田 栄継氏

 「農業は生活するためにやっているだけのものなのだろうか」と自問自答した黒田氏は、農業・農村の役割を生産者自身が伝えなければ消費者との距離は縮まらないと考え、行動に移した。その一つが地元・十勝管内の農家とともに始めた「農村ホームステイ」だった。08年度から実施し、現在は管内18市町村に拡大。受け入れ人数は高校生を中心に約6年間で1万人を超えた。

 1泊2日のホームステイは農作業などごく普通の農家の生活をするだけで、特別な「おもてなし」はない。しかし農業の楽しさや食の大切さ、都市部では希薄になった支え合いの精神に心を動かされたという感想を漏らす参加者が多く、黒田氏は「生産者にとっても農業・農村の存在意義を再確認する良い機会で、ホームステイは都市と農村のつながりをつくる最も効果的な方法」と評価する。

 ただ、食の重要性を理解してもらうには一度だけのホームステイでは心もとない。継続学習ができれば効果的だが、農業に従事しながら連日のように生徒を受け入れるのは時間的に難しい。そこで教育関係者に協力してもらおうと、教員向けのホームステイを実施した。次ページに続く ≫

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