iJAMP自治体実務セミナー「日本農業の成長産業化を目指して」

iJAMP自治体実務セミナー
「日本農業の成長産業化を目指して 〜未来に繋げるヒントとは〜」

第2部 農地集積

「熊本県が取り組む農地集積について
〜稼げる農業を目指して〜」

熊本県 農林水産部 経営局長
山口 達人氏

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 蒲島郁夫知事の強力なリーダーシップの下、「稼げる農業」を県政の柱として推進する熊本県。県農林水産部の山口達人経営局長が農地集積への県の取り組みを紹介した。

 日本全国で若い担い手が不足し、耕作放棄地の増加が止まらない。そうした中、「知事はこうした状況をむしろチャンスと捉えていた」と山口氏は切り出した。その理由は「将来の地域農業や農村を支える若い担い手に多くの農地を集めることができる」からだ。

 熊本県では家族経営農家の所得目標を他産業並みの750万円に設定。2012年実績は632万円と目標にはまだ届いていないという。それだけに、農業経営の規模を拡大し、分散した農地を集約して生産コストを飛躍的に低下させ、収益性の向上につなげる必要がある。「農地集積で徹底したコスト削減を進めること、特に土地利用型農業が中心の主業農家の所得向上に結び付けていくこと」が課題だ。

 一方、農家戸数は急激に減り、これに比例するかのように耕作放棄地が増加している。「農家と農地が減少する中で、いかに生産性を上げていくのかが私たちに与えられたテーマだった」と山口氏は振り返った。次ページに続く ≫

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山口 達人(やまぐち・たつと)氏

1981年熊本県入庁。総務、土木、企画、商工観光労働部などを経て、2010年から広報課長、秘書課長を経て2014年より現職。

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