iJAMP自治体実務セミナーレポート「活力ある農業・地域づくりに向けて」

iJAMP自治体実務セミナー
「活力ある農業・地域づくりに向けて 〜6次産業化、地産地消、農地政策〜」

第3部 総括・提言

「活力ある日本農業構築のための
最重要課題は何か」

東北大学大学院教授
盛田 清秀氏

 続けて、世界の農業は、成り立ちや構造が異なる「新大陸型」と「旧大陸型」に分けることができると説明。盛田氏は「事実として(米国やオーストラリアのような)新大陸は先住の人たちがいても、土地をかき集めて広大な農場を作ることができた」と述べ、旧大陸型であるアジアやヨーロッパではそれは無理だと指摘した。

 例えば、平均的な農家の経営規模を国際比較すると、日本(都府県)は1.4ヘクタールに過ぎないのに対し、欧州連合(EU)は16ヘクタール、米国は169ヘクタールだ。盛田氏は「米国並みに規模拡大するのは不可能だが、欧州並みの規模は何とか実現する必要がある。そういう視点で農業政策、農地政策を考えていくべきだろう」と強調した。

 最後に、環太平洋連携協定(TPP)に言及。TPP参加について盛田氏は「新大陸型農業と合体することだ」と述べ、農業問題の視点からみると「とんでもない間違った方向性だ」と批判した。盛田氏はTPPに参加するよりも、歴史的に共通点を見いだせるアジア諸国や欧州と経済圏をつくった方がいいと結論付けた。

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