日本人の平均寿命は男女共に更新し続けてきた。ただ大事なのは、医療や介護に頼らずに日常生活を送ることができる健康寿命の長さだ。健康寿命を維持するためには、骨粗しょう症による骨折リスクを抑えることをはじめ、運動機能の低下や介護状態の前段階である「フレイル」の予防などがポイントになる。国や県、市、NPOなどの関係者が健康寿命を延ばすための方策や実践例を報告するセミナーが、東京、大阪、仙台の3都市で開催された。
東京で開催されたセミナーで基調講演した厚生労働省医薬・生活衛生局長(前保険局長)の樽見英樹氏は・・・
石橋氏らは15年前、NPO法人「高齢者運動器疾患研究所」をつくり、多職種で骨折予防に取り組んでいる。・・・
ここ10年くらいで要介護・要支援を引き起こす原因の中で増加しているのは骨粗しょう症と認知症だ。増加している原因への対策が重要で、日本を含めた先進国では・・・
東日本大震災で県の地域コミュニティーは大きなダメージを被った。活動量や運動量の低下に伴い体重増加や体調不良など、被災者の健康状態は悪化した。・・・
栃木県日光市健康福祉部健康課副参事の藤巻郁子氏は、医療や介護などのデータに関する緻密な分析の基づく保健事業の見直しについて紹介した。・・・
呉市は、国民健康保険一人当たり医療費が高く、平成29年度は45万9000円で国の1.28倍になっている。こうした関係もあって、08年度に財政集中改革プログラムを実施。・・・
健康診断(健診)を受ける人をどのように増やすか。人がどうやったら行動変移をするのか研究してきた。その成果の話をしたい。健診受診率を上げられるかを考えた始めたのが12年前。そのころ、国主導の普及啓発、ピンクリボン・キャンペーンが行われていた。・・・