iJAMP自治体実務セミナーレポート:「関係人口」から考える地域への多様なかかわり方

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事例紹介(3)

農的暮らしがつくるコミュニティと多業の可能性

一般社団法人上山集楽
認定NPO法人英田上山棚田団 理事
みんなの孫プロジェクト代表

水柿 大地 氏

◇多彩な移住者たち

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 一般社団法人上山集楽・認定NPO法人英田上山棚田団理事の水柿大地氏は、東京都から岡山県美作市の上山地区に移住した。東京の大学に在籍していた頃は、授業に出席するため2年間に100回も上山と東京を往復。「机上での勉強と農村の現場での体験を両立できた」と言う。「気が付けば、9年間、どっぷりと地域に漬かっている」

 上山には以前、8300枚(約100ヘクタール)の棚田が存在したといわれる。現在は2000枚ほどだ。農家と移住者たちで約20ヘクタールの棚田を維持している。人口は約150人だが、この10年間に約40人が移住してきた。「何とか横ばいで地域を維持している」。移住者の顔触れを見ると、建築家や医師、薬剤師、介護士、IT企業や証券会社らの出身者などと多彩だ。

 棚田は農作業の効率が悪い。移住者は共同で4ヘクタールほどの田を管理し、コメや保管のきくニンニクを栽培している。彼らにとって農業は副業だが、「この地域に何か良い影響を与えたいと考えている」と言う。

 水柿氏は草刈りをしたり、畑をおこしたりするなど一人暮らしの高齢者の生活支援のために「みんなの孫プロジェクト」も立ち上げた。作業のついでに高齢者とお茶や食事を一緒にして、話し相手になる。「ちょっと電球を取り換えてほしい」「お風呂の設定温度を2度下げてくれないか」。こうした頼みに応じるのは無料で、水柿氏は「家の困り事を解決していく中で交流が深まる」と話した。

講演プログラム

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ご挨拶

全国農業協同組合中央会長

中家 徹 氏
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多様な担い手による地域づくり

徳島大学総合科学部 准教授

田口 太郎 氏
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JA全農おおいたにおける労働支援の取り組み

JA全農おおいた 園芸部直販課長

花木 正夫 氏
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農的暮らしがつくるコミュニティと多業の可能性

一般社団法人上山集楽など

水柿 大地 氏
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人づくり・地域づくりの可能性

パネリスト

田口 太郎 氏 ほか