iJAMP自治体実務セミナーレポート「農業における連携と地域づくり」

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新しい取り組み(1)

「農泊の推進」

農林水産省 農村振興局 農村政策部長

太田 豊彦 氏

◇農泊で地域活性化

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 政府は現在、農家民宿(農泊)を推進中だ。農水省農村振興局農村政策部長の太田豊彦氏は修学旅行や教育旅行が中心だったグリーンツーリズムが曲がり角に来ているとの認識を示した上で、「農泊をいま一度見直してみよう」と提言。「時あたかも訪日外国人旅行者が増えてきた。古民家の良さも見直されてきている。どちらかと言うと、外国人が価値を見いだし、それが国内に逆輸入された。こういうものを捉えて地域の活性化につなげたい」と話した。

 ビジネスとして続けるために「観光客のニーズを把握して外部の目線でコンテンツを磨き上げ、地域が一体となっていろいろな仕掛けをすることが求められている」と述べ、法人格を持った推進組織や外部目線を生かしたマーケティング、多様なプログラム開発、プロモーションが重要だと指摘した。

 石川県輪島市の「里山まるごとホテル構想」は一つの古民家をレストランとし、別の古民家を宿泊施設としている。さらに、大浴場を備えた日帰り温泉や土産物の直売所や農作業の体験などを組み合わせる。岩手県の「平泉・一関エリア農泊推進協議会」は、世界遺産である平泉を抱える。ただ、太田氏は「平泉だけではどうしても通過型の観光になってしまう。宿泊施設やレストランなどを回りに展開することによって、宿泊型に変えていこうという取り組みだ」と説明した。

 大分県杵築市に移住し、観光業を営む英国人がいる。英国やオーストラリアなどから約300人の客を呼び、稲刈りの体験などをしてもらう。太田氏が「一番の観光資源は何か」と尋ねたところ、「それは田舎の人だ」と答えたという。

講演プログラム

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「日本農業のこれから」

農林水産大臣

齋藤 健 氏
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「農泊の推進」

農林水産省

太田 豊彦 氏
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「連携・交流と地域づくり」

パネリスト

水野 喜徳 氏 ほか