iJAMP自治体実務セミナーレポート「農業における連携と地域づくり」

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事例紹介(2)

「新たな連携をつくった伝統ある地域資源」

赤穂市 建設経済部 地域活性化推進担当部長

永石 一彦 氏

◇赤穂の塩と紀州の梅コラボ

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 忠臣蔵の赤穂浪士とともに知られる兵庫県赤穂市の塩。南高梅で有名な和歌山県田辺市の梅。二つの地域資源によるコラボレーションが、地域を超えた連携として注目を集めている。15年に全国史跡整備市町村協議会近畿地区協議会が田辺市で開かれた際、両市の市長が「いつか塩と梅でコラボができればいいですね」と話し合ったのがきっかけだったという。「新たな連携をつくった伝統ある地域資源」と題して両市の関係者、2人が講演した。

 赤穂市は、「赤穂素・流・人(ソルト)プロモーション推進事業」を展開中だ。この中で流下式塩田の復元施設「塩の国」がある赤穂海浜公園と赤穂温泉を結ぶ観光ルートを整備する「あこう元禄〝しお〟回廊」の事業も推進しており、田辺市とのコラボも位置付けられている。

 赤穂市の建設経済部地域活性化推進担当部長の永石一彦氏によれば、ソルトプロモーション推進事業の地方創生加速化交付金の申請まで1カ月を切っていた時点で話が持ち上がったという。永石氏は「塩の国で採取した塩220㌔、段ボール8箱分を田辺市に持参し、できた梅干し8000個と副産物の梅酢350㌔を無償で提供してもらった。この梅干しを市内のイベントや東京での観光キャンペーンで使ったところ、大変好評だった」と言い、「苦労はなかったかと聞かれるが、紀南農業協同組合とのやりとりは全く問題がなかった。ただ、私たちが提供できる塩の量だけが問題だった」と補足した。

 17年度も120㌔の塩を田辺市に運び、200㌔の梅干しが完成した。永石氏は「いい塩梅(あんばい)という言葉がある。梅干しを作るためにはミネラルたっぷりの塩が必要だ。赤穂の天然塩は紀州の梅との相性も良いのではないか」と話し、今後の連携に期待を示した。

講演プログラム

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「日本農業のこれから」

農林水産大臣

齋藤 健 氏
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「農泊の推進」

農林水産省

太田 豊彦 氏
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「連携・交流と地域づくり」

パネリスト

水野 喜徳 氏 ほか